あいさつ

会 長 筒井 潤一

 東日本大震災から7年が経過致します。

 平成29年度春に真新しいランドセルを背中に期待にあふれた表情の新1年生の児童はこの震災を経験していません。そして,この春には,震災の時に中学校を卒業した子どもたちの幾人かが気持ちを新たに子どもたちと向き合うことを望み学校に戻ってきます。

 震災時,仙台市立学校の施設はほぼ耐震補強が完了しており,地震による校舎の倒壊等はなく,幸いにも子どもたちへの大きな被害は無かったと記憶しています。また,津波の直接的な影響を受けた4校(荒浜小学校,東六郷小学校,中野小学校,高砂中学校)は,高砂中学校を除きその歴史の歩みを近隣の学校に託し歩みを止めましたが児童生徒,地域の方々等の命をつなぐという大きな役割を果たしました。

 当時私は,仙台港から直線距離でおよそ3qほどの小学校に勤務していました。地震発生時は,何かの用があり職員室にいましたが,突然大きく横に振られ,ほぼそれと同時に電気が消えました。揺れている最中私は耐火金庫が倒れてこないように押さえたり,あまりの揺れの長さに「いつまで揺れるんだと。」叫んだり,脇にいた教員に「教室の子どもたちは大丈夫なのか。」と話したことを記憶しています。それだけのことを記憶するだけの長い時間,揺れていたのでしょう。

 この震災前には,既に昭和53年6月の宮城県沖地震から30年が経過しようとしていました。様々な報道等で,宮城県沖を震源とする地震はおおよそ30年周期という話もあったことから,間もなく来るかもしれない次の地震に備えて当研究会においても,防災の専門家の方々を講師にお招きし様々な研修を実施して参りました。その当時の研修の中で,「地震の揺れは長くとも1分間です。その1分間必ず生き延びてください。」と話されたことがとても印象に残っています。このことが,あの時揺られながら頭に浮かび思わず「いつまで揺れるんだ!!」という叫びにつながりました。

 後日,近隣校の事務職員の仲間と久々に顔を合わせ震災直後のこと,避難所開設のこと,家族のことなど多くの話をしました。その中で今思い返しても背筋に寒気を覚えますが,その話をした事務職員と私の当時の勤務校のすぐ近くには七北田川という比較的大きな河川がありました。あの時その川を遡った津波が堤防を越えていたら子ども達もどうなっていたかという内容の話をその事務職員は学校で聞いたというものでした。

「津波が川を遡ってくる?」
一瞬考えてしまいましたが,あれだけの海水が陸地に流れ込んできたのですから言われてみると何の不思議も無いことだと思います。そして,そんなことも想像ができなかった想像力のなさと津波への無知に身震いをしてしまったことを覚えています。

「危機管理はそのようなことは想像できないくらいの状況を想定して検討すべき。」
 以前に危機管理について話題になったときに聞いた言葉です。東日本大震災以降台風による豪雨など,今まで経験をしたことの無い自然の猛威を体験することが多くなったような気がします。「危機管理」は,震災経験の継承も含め私たち事務職員にとって新たな課題として「子どもたちの安全を確保していく」という観点からも取り組んでいかなければならないことの一つになっています。

 また,学校教育法第37条第14項が改正され私たち事務職員の職務が「従事する」から「つかさどる」へ変更されてから,間もなく1年が経過しようとしています。ほんの一言の言葉の変更ではありますが変更された言葉の意味を比較すると大変大きな変更なのだと私たちは捉えています。この春に県費負担教職員から仙台市費職員へ,全国の政令指定都市にいる道府県負担教職員の給与等の権限が各政令指定都市へ移譲されました。さらに,「働き方改革」も合わせて「学校の多忙化解消」ということも大きな課題となっている状況等々私たちの目線で見ていくと「学校事務」を取り巻く環境が大きく変わろうとしていますし,変わることを求められている状況にあります。これらのことを踏まえ,当研究会としては「新たな事務職員像」を多くの仲間と創り上げていくことを目標に活動をして参りますので多くの皆様のご理解とご声援をお願い致します。

 今回このホームページに来訪される会員以外,特に保護者地域等の皆様,これから学校事務職員を目指そうと考えている方々に私たち学校事務職員がどのようなことを各学校においてしているのかご理解をいただくことを目的として,「事務職員の仕事」というページを当研究会広報部の会員を中心に作らせていただきました。当研究会ホームページのトップページからご覧いただくことが出来ますので是非ご覧いただければと思います。

 私たちは,教育職員とは違い直接的に子どもたちと接する機会はあまり多くはありませんが,日々子どもたちが安心して学べる環境の維持に積極的に関わっています。学校の事で分からない事などございましたらお気軽に声を掛けていただければと思います。

 

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