あいさつ

会 長 筒井 潤一

 

平成23年3月11日 14時46分

 その時から5年が経過します。

 仙台市立の学校においては,校舎等施設に甚大な被害を受け仮設の校舎で授業等の活動を余儀なくされていた学校のほとんどが大規模な修繕もしくは改築を完了し,本年度4月から子どもたちは自分たちの校舎での生活をスタートさせています。
 一方で仙台市東部の海岸線に目を向けると,震災時に津波の直接被害を受けて現在使用されている校舎等施設(学校)は4校中(小学校3校,中学校1校)中学校の1校にとどまっています。残りの小学校3校については地域の復興(予定,計画等)状況により引き続き近隣校での間借りを余儀なくされています。そして,あの震災の時と同じ桜のつぼみが膨らみ始める時にその中の数校はその地域とその子どもたちとともに歩んできた思い出を他校に委ね歴史を閉じます。
 仙台市においても復興期5年ということで,この4月から新たな歩みを始めます。まだまだ完全な復興には至ってはおりませんが私たち事務職員も次代を担う子どもたちのためにこの経験をかみしめながら力を発揮できるよう努力をしていきたいと思っております。

 さて,当研究会では「創り出そう!子どもの学びを保障する経営事務を」
〜事務処理の標準をめざして〜を研究テーマ・サブテーマとし活動を進めております。
平成27年度で3年目の継続研究となっていますが,研究大会において様々目標とするところの成果が発表されました。それらのツールを使用していくことにより各校での事務処理の標準(均一)化を進め学校事務の効率化を目指していくことが次のステップとなります。この成果が効力を発行することにより学校の「多忙」の解消に向けたきっかけにつなげられることを確信しております。
基本として学校に1名配置となっている事務職員です。1人が担える仕事の量は限界がありますが,今回の取り組みでの効率化と合わせて仙台市教育委員会で事業として進めている学校事務の学校間連携(学校事務の共同実施)にの実施により多少なりとも事務職員にも時間の余裕が生み出される事が期待できます。今後ここで生み出された時間をどのように活用していくかが大きな課題となります。研究会としても大きなテーマとして捉え積極的に調査研究を進めています。ともすれば私たち事務職員にとって新たな領域への一歩を踏み出すきっかけとなると確信しております。

 今回,本市での中学生に関わる痛ましい報道に身近で接しました。学校現場で仕事に携わる一員として考えさせざるをえない状況になっていると実感しております。私たち学校事務職員が求められる資質として,そこにある学校事務を確実に期限内に処理していくかということは当然ですが,「気づくこと」そして「状況を判断し」,「どう処理(対応)」していくかということも重要なものと私は思っております。私たちは教育職員ではありませんが,学校にいる子どもたちに近い存在の一人として関わっています。このことを通し,同様なことで子どもたちの学びの機会の保障であったり夢や希望が途絶えることがないように微力ではありますが役割を担っていきたいと思っています。


 このホームページに来訪される会員以外,特に保護者,地域等の皆様に小・中・特別支援・中等教育学校の学校事務を是非ご理解いただきたいと思っております。そこで簡単ではありますがその職務について触れさせていただきます。学校は児童生徒に直接教科指導等を行っている校長・教頭・主幹教諭・養護教諭・栄養教諭・講師等教員のみで成り立っているのではなく,学校事務職員・学校栄養職員・技師等直接授業に関わらない職員も多く在籍しています。つまり,学校にはお子様に少なからず影響を与えている職員が教員以外にもいるということです。
 中でも,私たち学校事務職員は各学校に1名(大規模校,特別支援,中等教育学校等には複数)配置されています。その職務については,学校予算執行計画の立案・管理等,職員の給与・福利厚生,学校施設の維持管理,その他多岐にわたっています。当研究会は仙台市立小・中・特別支援・中等教育学校の事務職員で組織し,これら職務の円滑の処理,予算の効率的活用等を進めるために仙台市教育委員会事務局,仙台市小・中学校校長会,仙台市小・中学校教育研究会等と連携し研究活動を進めています。研究会の内容についてはホームページ内の事業報告等で概略がご覧いただけます。その中には,保護者の皆様並びにお子様に関わることについての業務にも密接に関係している事も多くありますでご覧いただき,もっと学校事務職員に関心を持っていただける事を期待しております。
私たち事務職員についてのご意見・ご要望等どのようなことでもかまいませんので,お気軽に各学校の事務職員あるいは当研究会にメールでお寄せいただきますようお願いいたします。

 最後に,これから「学校事務職員」を目指す,考えている方々に少し具体的に仕事の内容をご説明させていただきます。業務内容としてどうしても「学校事務」という名前の「事務」という部分だけでイメージをしてしまうかもしれません。「事務」という言葉だけで捉えればデスクワークが中心で,パソコン,書類とともに過ごす時間がほとんどというものになってしまうでしょうか。また,印象的に高等学校や大学の事務室が思い浮かぶのかもしれません。
 ここでも先に触れてありますが,小中学校の事務職員は,現在,ほとんどの場合が単数の配置となっています。隣の学校に事務職員はいますが,この学校に事務職員は一人しかいません(一部学校間連携の試行等でグループ内での共同作業を取り入れているところもあります。)。私たちの仕事は基本的に,「教職員−事務職員−教育局」であったり,「保護者(児童生徒)−事務職員−教育局(仙台市)」,「各種業者−事務職員−学校(教育局)」
といったような関係の中での仕事が中心になります。「事務」が表す定型的な事務処理も多種ありますが,それと同じだけ他とのコミュニケーションをとらなければなりません。
 今は電子媒体を使ってコミュニケーションを図る全盛の時代ではありますが私たちの仕事の多くは「人対人」との直接的な対応,つながりが求められています。この部分がこの仕事に就いてからの最初の壁となって立ちはだかるのかもしれません。
 現在,当研究会広報部において「学校事務」にもっと理解を深めていただくための方策を検討しています。また,他学校事務研究団体においては既にホームページ等に工夫を凝らして広報をしているところもありますのでそのようなところを探して見るのもいいのかもしれません。
深く掘り下げればもっともっと魅力のある部分であったり,不安にさせてしまう部分であったりまだまだありますが,この職を理解していただく入り口として参考にしていただければ幸いです。

 

Copyright(C)2010 仙台市小中学校事務職員研究会 All Right Reserved

 

 

test